
この前行ったレストランのソース、すごく美味しかったよね。家でも使いたいなー!

そうそう!店員さんに聞いたら、オンラインショップで売ってるって言ってたよ。ソース以外にも豊富なラインナップみたいだし、本当に便利だね!
最近、こんな会話をよく耳にします。コロナ禍を機に、多くの飲食店がオンライン販売に参入しました。しかし、実店舗とオンラインショップを別々に運営している店舗も少なくありません。
今回は、実店舗とオンラインショップを連携することで得られるメリットと、適切なツール選びのポイントについて詳しく解説します。
実店舗とオンライン連携がもたらす4つの大きなメリット
販売機会の最大化で売上アップ
実店舗とオンラインショップを連携する最大のメリットは、販売機会を逃さないことです。店舗で品切れになってしまった人気商品も、オンラインショップで購入を促すことで機会損失を防げます。
また、遠方にお住まいのお客様や営業時間外でも商品を購入していただけるため、24時間365日の売上機会を創出できます。特に地方の名産品や特製調味料などは、全国のお客様に届けることで大幅な売上アップが期待できるでしょう。
顧客の利便性向上でリピーター獲得
オムニチャネル戦略は、お客様の利便性を大幅に向上させます。オンラインで注文した商品を実店舗で受け取れる「店舗受取サービス」は、送料を節約でき、お客様の都合に合わせて受け取れるため非常に好評です。
さらに、店舗にない商品やサイズもオンライン経由で購入できるため、お客様の多様なニーズに応えることができます。この利便性の向上は、顧客満足度を高め、リピーター獲得につながります。
在庫・顧客情報の一元管理で効率的な運営
在庫管理システムとPOSレジを連携させることで、リアルタイムの在庫状況を把握できるようになります。これにより、過剰在庫や欠品を防ぎ、適切な在庫管理が可能になります。
また、顧客情報や購買履歴を一元管理することで、効果的なマーケティング施策の実施やリピーター獲得のための施策立案が可能になります。
販路の多様化でリスク分散
コロナ禍のような予期せぬ事態で店舗営業が制限される場合でも、オンライン販売で一定の売上を確保できます。販路を多様化することで、経営リスクを分散し、安定した事業運営が可能になります。
主要なECプラットフォームの特徴
飲食店におすすめのECプラットフォームには、Stores、BASE、Shopify、Squareなどがあります。それぞれ特徴が異なるため、自店舗の規模や目的に応じて選択することが重要です。
初期費用を抑えたい場合はBASEやStores、本格的な越境ECや大規模展開を目指す場合はShopify、実店舗のPOSと連携を重視する場合はSquareなど、目的に応じて選択しましょう。
連携ツール選びで失敗しないための7つのポイント
1. 自社システムとの対応可否を確認
既存のPOS、会計、予約管理システムとの連携が可能かを事前に確認しましょう。対応していないと、導入後に必要なデータが取り込めず、期待した効果が得られません。
2. サポートするデータ形式の確認
CSVやExcel、APIなど、自社で扱うデータ形式にツールが対応しているかをチェックします。形式変換機能の有無も重要なポイントです。
3. 機能とカスタマイズ性のバランス
現在必要な機能が網羅されているか、将来的な業務拡大や変更に柔軟に対応できるカスタマイズ性があるかを確認します。
4. セキュリティ対策の有無
データの暗号化、アクセス制御、自動バックアップなど、情報漏洩リスクを防ぐためのセキュリティ機能が十分か必ず確認してください。
5. 利用料金・オプション費用の明確化
基本料金だけでなく、オプション機能や追加システム連携時の費用も事前に把握し、トータルコストを比較検討しましょう。
6. 使いやすさ・サポート体制
担当者のITリテラシーや運用体制に合った操作性か、導入後のサポートやトラブル対応が充実しているかも重要です。
7. 導入目的と連携範囲の明確化
何のために連携するのか、どのシステム・業務を対象とするのかを事前に明確にし、目的に合ったツールを選定してください。
まとめ
飲食店の実店舗とオンラインショップの連携は、売上アップ、顧客満足度向上、効率的な運営、リスク分散など多くのメリットをもたらします。しかし、適切なツール選びが成功の鍵となります。
ツール選定時は、自社システムとの対応可否、セキュリティ対策、コスト、使いやすさなど7つのポイントを総合的に評価することが重要です。導入前には体験版や事例を活用し、実際の操作感や運用イメージを確認することをおすすめします。
実店舗とオンラインの連携を成功させ、これからの時代に適応した飲食店経営を実現しましょう。